生命誌という考え方
先日のIFA conference 2018での稲本正さんの講演で、中村桂子さんについて初めて知った。
中村さんは「生命誌」という概念を提唱されている方で、生命誌研究館の館長をされている。
「生命誌」とは、『人間も含めてのさまざまな生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す新しい知』とのこと。
地球が誕生し細胞が生まれ、多様な生物が生息する今に至るまでを時系列でつながりを追ってみたり、地球に起きた氷河期や隕石衝突などの大きな変革と生き物との関わりをもってみたり、またDNA(ゲノム)から細胞・組織・個体・そして種の多様性があるといった階層でみたり、とダイナミックに地球のいのちを捉えている。
わたしが、植物の生み出す精油を扱うことを通して探求していきたいことと、中村さんの「生命誌」という世界観が繋がっている様に思えて、ワクワクしている。
各分野の研究者の方々についてもサイエンティスト・ライブラリーとして多く取り上げられていて、ホームページは読み応えあり。
単に便利になるためとかお金儲けのためでなく、「地球の一員であることを思い出す」そんな切り口で研究されている方と中村さんの対談記事は、本当に豊かで、大切なことに気づかせてくれる。
美しいイラストでその世界観が表されているので、ぜひ一度ホームページを訪れてみてください。
わたしもいつか、大阪府高槻市の研究館にも足を運んでみたいと思います。
「生命誌絵巻」
原案:中村桂子/協力:団まりな/画:橋本律子
提供:JT生命誌研究館
‘多様な生きものが長い時間の中で誕生した歴史と関係を表現’
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